トレイルのウルトラマラソンについての本です。
著者は元々、サブ3のロードのランナーで、ジャーナリストです。その彼がウルトラマラソンに挑戦し、最終的にUTMB(ウルトラトレイルデュモンブラン)を走ります。その過程でいろんなランナーに話を聞きます。印象に残った言葉がいくつかありました。
「残りの距離を考えると苦しくなる」というのは私もそう思います。残りの距離を考えずに走った方が楽に走れます。戸田彩湖ウルトラマラソンの場合は1周を積み重ねていく感じで、サロマ湖100kmウルトラマラソンの場合は5kmを積み重ねていく感じで走ると楽です。なので、「残りnkm」の表示を見るとがっかりします。
また、「トレイルのレースには白人しかいない」という指摘もありました。トレイルのチャンピオンよりもはるかに速い黒人ランナーがたくさんいるのに。日本人を含むアジア人も走っていますが、トレイルのスターではありません。
最後の方で、「ウルトラの醍醐味はゴールではない。レース途中で体験する"今この瞬間を生きている"という鮮明な感覚である」という言葉がありました。これにも同意します。私の場合、ゴールの瞬間は「やれやれ」という感じで感激はありませんが、走っている最中に「つらい、生きてるよ」という感覚になることがあります。
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